先日、生姜の成分効果は生の状態と加熱・乾燥させた状態では違うという内容の記事を書きました。
手先や足先だけポカポカすればいいのか、身体の芯から温めて体温を上げたいのか、その目的によってどの状態のショウガを摂取したらいいのか違いますので、温活として摂取する時には重要なことだと思います。
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
さて、今回は生姜の摂取量についてのお話です。
なんでも食べ過ぎや偏りすぎは良くありません。
バランス良く食べるのが一番です。
だからといって、その食材の栄養効果を得たくて食べるのなら、効果を感じられる程度の量は摂りたいですよね。
この記事を読んで、だいたいどのくらい食べればいいのか、目安にしていただけたらと思います。
目次
効果を感じられる、生姜の1日摂取目安量
だいたい1日に10gほどとされています。
すりおろし生姜でいうと、小さじ2杯程度になります。
乾燥パウダーの場合は、1日1gほどが適量です。
生姜は食品の中で刺激が強い方なので、胃腸の弱い方は少しずつ試しながらにしてみてくださいね。
生姜の摂取に注意が必要な人
生姜は基本的には副作用がありませんが、過剰摂取や以下の条件に当てはまっている場合は注意が必要です。
ご自分に当てはまる項目がないか、チェックしてみてください。
胃腸への刺激
刺激が強いため、食べ過ぎると腹痛や胸やけを起こしたり、ガスを発生させることがあります。
元々胃腸の弱い方はもちろん、胃腸の調子が悪い時などはご注意ください。
低血糖
生姜には、血糖値を抑制する働きがあります。
糖尿病の方や血糖値の高い方にはありがたい働きではあるのですが、低血糖の方は注意が必要です。
生姜を食べた後に気分の悪さやめまいを感じた場合はそれ以上の摂取を中断し、すぐに甘いお菓子・甘い飲料などを口に入れて、様子を見てください。
血液
ショウガオールには血液をサラサラにする効果がります。
血液凝固を防ぐ薬や止血作用のある薬を服用している方、出血性疾患のある方などは、生姜を積極的に摂取することやサプリメントを飲むことについて、必ず担当医師に相談してください。
妊婦
生しょうがの主要成分であるジンゲロールは、つわり(吐き気)の症状を和らげる効果があると言われています。
でもその反面、胎児の性ホルモンに悪影響を与えて流産しやすいという話もあります(アメリカの医療サイト)。
産婦人科の担当医師でもハッキリと分かっている人は少ないと思われるので、念のために妊娠期間の積極的摂取は控えておいた方が無難なようです。
アメリカの医療サイトの話では、1日1g以上摂取し続けた場合のリスクということです。
低体温
生しょうがに含まれるジンゲロールは血管を拡張して末梢神経まで血液をスムーズに送り届けるため、手先や足先まで温める効果があります。
でも末梢神経に熱を送る分、身体の芯が冷えてしまい体温が下がります。
平熱が普通の人は即効性のあるポカポカ効果を得るために生しょうがを摂取しても良いのですが、低体温の人は加熱・乾燥した生姜を使い、ショウガオールを摂取してください。
ストレス中
ストレスが酷くなると胃腸を壊してしまうことがあります。
そんな時に生姜を食べ過ぎてしまうと、生姜の刺激によってさらに胃腸が傷めつけられることも有り得ます。
生姜だけではないのですが、ストレスで体調がすぐれない期間は、なるべく刺激物を摂らない方が良いですね。
脱水症状
生姜を食べると血流が良くなり、汗や尿などの分泌が増えます。
それ自体は良いことなのですが、運動後・入浴後・日焼け後などは身体が脱水気味のことがありますので、そのようなタイミングで生姜をたくさん食べるのは避けましょう。
乾燥肌、肌トラブル
脱水症状の項目でも書いたように、生姜は発汗などで身体の水分を奪います。
肌が乾燥している状態の時は、まず乾燥を改善してから摂取することをお勧めします。
炎症がある場合も、刺激物である生姜の摂取はできるだけ控えた方が良いです。
チューブの生姜でも効果は同じ?
チューブにも一応有効成分が含まれているのですが、添加物が多いため、生姜の有効成分は普通の生姜に比べると少なくなります。
また、添加物の中には身体を冷やしてしまう成分が含まれていることがあります。
チューブ生姜にはあまり期待をし過ぎず、「味や香りにアクセントをつけるもの」プラスαくらいに考えておいた方が良さそうです。
チューブ生姜でもスープなどに入れて飲むと、そのまま飲む時よりポカポカしてきますけどね。
ショウガオールにするための加熱時間と温度は?
これは色々な説があって・・・
多数派意見や平均値などを加味しながら、書きます。
60度ですとまだジンゲロールとショウガオールは半々くらい、80度~100度くらいになるとショウガオールが上回るようです。
ジンゲロールもショウガオールも両方摂りたい時は、60度くらいがいいですね。
加熱時間については気にしなくてもいいという話もあります。
例えば、熱湯を注いだ紅茶にすりおろし生姜を入れたらすぐに熱湯と同じ温度になるので、その時点でショウガオールが摂取できると。
ただ、ある生姜会社(生姜の生産、加工、販売)の話によると、「100度近くで長い時間の加熱がより効果的」とのことです。
もうちょっと詳しくハッキリしたことが分かりましたら、追記していきます。
まとめ
・低体温ではない人が身体ポカポカの即効性を求めるなら生のジンゲロール
・低体温の人は加熱か乾燥のショウガオール
・風邪のひき始めと予防、喉の痛みには殺菌効果の高い生のジンゲロール
・風邪をひいたら、60度で加熱した生姜(ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロンの三つの成分)
・寒気を伴う場合は、加熱か乾燥のショウガオール
生姜の有効成分の特徴を知り、その時の体調や状況によって上手く使い分けてみてくださいね。
生しょうが、加熱・乾燥しょうがで有効成分の効果が違ってきますが、その違いについて詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
コメント
こんにちは。
いつも有益情報をありがとうございます。
私は低体温なのでパウダーの生姜を愛用しています。
効用ばかり気にしていましたが胃に負担のないように過剰摂取に気をつけたいと思いました。
ありがとうございます。
また訪問します。
こんにちは^^
パウダー生姜使ってるんですね!低体温は辛いですもんね・・・、私もおととしくらいまで低体温でした><
パウダーはギュッと効能が詰まっててだいたい普通のショウガの10倍濃縮になっているから、摂取しやすくて楽だと思います。
辛みや香りのきつい植物って身体への良い効果がたくさんあるけれど、食べ過ぎると胃やお肌に悪影響でるのが難点ですよね^^;