動物性プラセンタ特有のグロースファクター(成長因子)のすごさ

前回の記事、「プラセンタサプリメントはどんな効果があるの?」で、プラセンタの効果効能など、基本的なお話をしました。

プラセンタシリーズ第二段の今回は、動物プラセンタにしか含まれないグロースファクター(成長因子)が、どのような働きをするのかについて書いていきます。
前回の記事で書いた効果効能の中には、このグロースファクターによるものが多いです。

美容サプリメントとして人気が高く有名な成分では、他にもコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸・コエンザイムQ10などがあります。
どれもそれぞれに素晴らしい成分なので、一気に摂れたらいいのに・・・と思いますが、全部をじゅうぶんに配合しているサプリメントはないですし、あまり多種類のサプリメントを同時摂取するのも抵抗がありますし、金銭面の問題もあったりと、なかなか難しいですよね。

だからどの美容成分を摂るか迷うわけですが、プラセンタを選ぶ場合は、グロースファクター目的と言っても過言ではないです。
そしてグロースファクター目的の場合は、植物性や海洋性のプラセンタではなく、動物性のプラセンタを選びましょう。

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グロースファクター(成長因子)とは

簡単にいうと、細胞の増殖や細胞分裂など、細胞の働きを活発化させる内因性たんぱく質の総称です。
細胞の働きが活発化すると、細胞が新しく生まれ変わり、新陳代謝が良くなります。

元々年齢肌の肌トラブルは、ターンオーバーの遅れから発生するものが多いです。
メラニン色素が出来てもそれをすぐ排出できなかったり、色素が沈着してしまったり。
ターンオーバーが正常になるとシミやシワをはじめ、様々な年齢肌トラブルに効果が発揮されることになります。

グロースファクターは体内でも作られますが、20代からはその生産量が急激に少なくなります。
そのことが肌老化の原因のひとつでもありますが、加齢だけはどうしようもありません。
そこで、サプリメントやドリンク、注射などで体内に摂り入れたり、化粧品で肌から吸収させたりするのです。

成長因子(せいちょういんし、英: Growth factor)とは、動物体内において、特定の細胞の増殖や分化を促進する内因性のタンパク質の総称である。増殖因子、細胞増殖因子(さいぼうぞうしょくいんし)などともいう。様々な細胞学的・生理学的過程の調節に働いており、標的細胞の表面の受容体タンパク質に特異的に結合することにより、細胞間のシグナル伝達物質として働く。

参考:ウィキペディア 成長因子



グロースファクター(成長因子)の種類

グロースファクターにも、いくつかの種類があります。
身体の各所部位によって働きかけるグロースファクターは違いますし、種類によって様々な働きをします。
一般的に使われているグロースファクターを一部抜粋してご紹介します。

・EGF(上皮細胞増殖因子)

上皮増殖因子、上皮成長因子などとも呼ばれます。
肌、唾液、母乳に含まれ、表皮・角膜・肺・気管上皮細胞などに作用します。
お肌の再生を促し、シミ・シワ・くすみ・たるみ・乾燥・傷・やけどなどの改善に働きかけます。
プラセンタ化粧品に使われる、最もポピュラーな因子です。
表皮に働きかける」と考えておいてください。

・FGF(繊維芽細胞増殖因子)

こちらは表皮のさらに奥にある真皮内の細胞を活性化させます。
真皮内にあるコラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを生成する線維芽細胞を活性化させます。
加齢により生産量が少なくなったコラーゲンなどがたくさん生成されると、シワやくすみを防ぐことができ、お肌にハリを与えます。
血行を良くするため、育毛作用もあります。

・NGF(神経細胞増殖因子)

神経細胞の増殖に作用し、自律神経やホルモンバランスを整えます。
更年期障害やうつの予防、改善に役立ちます。

・IGF(インシュリン様成長因子)

壊れた皮膚細胞の再生を補助し、軟骨細胞や平滑筋細胞を増殖させ、関節痛を軽減させます。
コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチンを増やすため、アンチエイジングに効果があります。
毛母細胞を活発化させる作用があり、抜け毛の予防が期待されるため、育毛目的で使われることが多いです。

・HGF(肝細胞増殖因子)

幹細胞他、諸組織の増殖に作用します。
身体全体の内外の損傷を再生修復します。
ヘアサイクルの乱れを改善し、健康的な髪の毛を保つ効果もあります。


まとめ


とにかく身体各所の細胞を活発化させますので、若々しさを取り戻したい時に最適な成分ということになります。
お肌のハリなどはコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸が真皮内から支えていますので、それらを補充したい場合は、その成分をそのまま摂りいれるという方法もあります。
プラセンタの場合はコラーゲンなどを直接補充するのではなく、コラーゲンやエラスチンを作っている「線維芽細胞」を活発化させ、たくさん生産させるということになります。

動物性プラセンタの中で一般的に購入できるのは、豚プラセンタ・馬プラセンタ・羊プラセンタの三種類になります。
次回はこの三種類の、それぞれの特徴を書きます。