プラセンタサプリメント、勘違いしやすい配合量の表示を正確に知ろう

プラセンタシリーズの第五弾プラセンタ含有量の見方と推奨摂取量についてです。

「プラセンタってなに?」「プラセンタの効果がよく分からないけど、コラーゲンとどちらがいいの?」という方は、第一弾と第二弾をご覧ください。
・第一弾 プラセンタサプリメントはどんな効果があるの?
・第二弾 動物性プラセンタ特有のグロースファクター(成長因子)のすごさ

第三弾からは、もうプラセンタを買うと決めた方に対して、ご自分の目的に合ったコスパの良い商品を選ぶための情報です。
・第三弾 動物性プラセンタの種類と特徴を比較します
・第四弾 プラセンタの製造方法(抽出方法)。造り方によって成分濃度も違う。

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プラセンタの1日摂取推奨量と上限量

プラセンタの推奨摂取量と上限量には、特に決まりがありません。
1日摂取目安や推奨量はメーカーによって違いますが、私が今まで見たことのある推奨量はプラセンタ原末100mg~800mgくらいで、特に200mg前後を推奨量としている商品が多いです。
プラセンタ成分が多く含まれているほど、値段も高い傾向にあります。

同じ金額なら少ないより多い方がいい!と思うかもしれませんが、他の美容成分も一緒に配合されている場合は、一概にはいえません。
プラセンタはコラーゲンやヒアルロン酸などととても相性が良いので、相乗効果を狙った美容マルチサプリメントもあるからです。
サプリメントの成分は1カプセルに入れられる量がだいたい決まっていますから、他の成分も入れた場合はどうしてもプラセンタ成分をたくさん入れることができなくなります。

プラセンタは「原液換算量」ではなく「原末量」を見る

プラセンタには成分表示の決まりや義務がありません。
ですから広告などでは、できるだけ大きい数字で目立たせようとされています。

まず、「原液」の量を知ったところで、消費者には何も関係ないということを覚えておいてください。
下の図でお分かりいただけますでしょうか。
「原液」というのはまだ、水分や不純物など不要なものも含めた状態の量なのです。
知らなくてはいけないのは、「原末(純末などとも言う)」の量です。
プラセンタ原液は、「プラセンタエキス」ともいいます。

数万単位、数千単位で書かれている含有量は、原液の量だと思って間違いありません。
原液の量しか書かれていない商品は本当の含有量に自信が無いからだと思った方がいいでしょう。

ただし、原液の量が書いてあるのは駄目だというわけではありません。
「20000mg!」などと原液の量で広告を目立たせつつも、しっかり原末量も書かれている商品はあります。
また、「○倍濃縮」と書かれている場合も、問題はありません。
たとえば「原液換算20000mg」「50倍濃縮」と書かれていた場合は20000を50で割った「400mg」が、「原末」の量ということになります。

高濃度のプラセンタを作る良心的なメーカーAがせっかく正直に「500mg」と書いてあっても、プラセンタの予備知識が無い人たちは、原末量を隠して売ろうとするメーカーBの「原末換算20000mg」(原末はとても少ないとして)の方に目を奪われてしまうでしょう。

メーカーAも「正直者は馬鹿を見る」にはなりたくありません。
ですから「500mg」ということはちゃんと明記しつつ、メーカーBに負けないよう原末換算量の大きな数字も書き、目立つ広告を打ちたくなる気持ちは分かります^^;

広告合戦は仕方ないですから、あとは消費者の側が上手く立ち回るしかないですね。

一袋当たりの含有量が記されている場合も・・・

数万・数千単位は「原液」の量だと書きましたが、さらに数十万単位のものもあります。
これは、1袋当たりの原液の量でしょう。

どちらにしても、「原液」の量を書かれてもあまり参考にはなりません^^;

プラセンタの配合量表記は、1粒あたりの配合量とは限りません

仮に、1袋30粒入りのプラセンタサプリメントがあったとします。
そして、謳い文句に「1日400mgのプラセンタが摂れる!」と書いてあったとします。
何となく、「1日400mgのプラセンタを1袋で1ヶ月間摂取できる」と思ってしまいませんか?

でもこれ、必ずしもそうとは限らないのです。
実は1粒には200mgしか含まれておらず、それを「毎日2粒飲んでくださいね」という意味かもしれません。
毎日2粒飲むなら、15日分ということになります。

必ず、「何粒で何mgなのか」「一袋で何日分なのか」を、確認してください。

プラセンタの配合量表記は、プラセンタ原末だけの量とは限りません

プラセンタサプリメントとして売り出されていれば、「1粒に400mg」なんて書いてあると、プラセンタが400mg配合されてると思ってしまいます。
でも商品によっては他の美容成分も含めての量という場合もありますので、ご注意ください。

他の美容成分が入っていることが悪いという意味ではありません。
それはそれで、相乗効果や他の美容効果を得られることもありますから。

惑わされてしまいがちな言葉

【濃縮】
『「原液換算量」ではなく「原末量」を見る』の項目でも書きましたが、プラセンタ原液を原末まで圧縮することを「濃縮」と言います。
「濃縮」という響きは美容商品では良いイメージですが、プラセンタ商品に関していえばワクワクするような言葉ではありません。
水や不純物を取り除いただけの普通の製造過程です。
だから宣伝で「なんと50倍も濃縮!」といかにもすごそうな(濃くて効きそうな)言い方をされていても、それは製品の品質に関係ないため、惑わされないでください。

【純末】
「原末」または「エキス末」のことです。
「純」という文字が良い響きなので、原末やエキス末より純度が高く高品質であるかのような使われ方もしていますが、そんなことはありません。

まとめ

簡単に言ってしまえば、結局どれだけの数字(mg)が書いてあろうと、最終的に原末の量が分からない商品は、あまりお勧めできません。

ポイントプラセンタ原末は、純末、エキス末とも言う
プラセンタ原液は、プラセンタエキスとも言う
・何千、何万、何十万単位の数字は原末の量ではない
原液換算の量を知っても意味がない、原末の量が大切
・1粒あたりに何mgのプラセンタ原末が含まれているのかを把握する

メーカーによって1日の摂取量を200mgとしていたり400mgとしていたり様々ですので、「1ヵ月分いくら」ではなく、「100mgあたりいくら」で計算しないと、正確なコスパは計算できません。
表記が分かりやすく計算しやすいような商品は、メーカーの真摯な姿勢がうかがえます。
個人的には、そのような商品の中から選ぶことをお勧めします。