ローヤルゼリーの成分表示は特殊です 成分量を把握して良い商品選びを

ローヤルゼリーは、成分の配合量がパッと見で分かり辛い成分表示方法です。
健康食品というのはどのくらいの成分が含まれているかが購入の決め手になる重要ポイントですので、正確な配合量が分からないことには各商品を比較することもできず、選びようがありません。

分かり辛いというだけであって、表示されていないというわけではないのです。
今回は「ローヤルゼリーの成分表の読み方」をご説明させていただきます。

スポンサーリンク

ローヤルゼリーの種類

ローヤルゼリーの成分表示を読むためにはまず、ローヤルゼリーの種類を知ることから始まります。

ローヤルゼリーには以下の三種類があります。

  1. 生ローヤルゼリー
  2. 乾燥ローヤルゼリー
  3. 調整ローヤルゼリー

それぞれの特徴を簡単に説明します。

1.生ローヤルゼリー

約65~70%が水分で、3種類の中では一番高品質で効果を見込めます。
デメリットは以下の通りです。

・高価
・保存期間が短い
・酸味が強いので、不味くて飲みづらい
・使うスプーンや飲み方などに気を使うから面倒

2.乾燥ローヤルゼリー

生ローヤルゼリーを乾燥させて約90%の水分を取り除いたあと、粉末状にした状態です。
乾燥させると、重量は約1/3になります。
カプセル剤、錠剤などに使われることが多いです。
粉末への加工方法が高温加熱ですと、途中で失われる成分のあることが、デメリットになります。
フリーズドライ製法の方が成分は壊れにくいです。

3.調整ローヤルゼリー

生ローヤルゼリーまたは乾燥ローヤルゼリーに添加物(デンプン・乳糖など)を加えたものです。
糖衣錠、ソフトカプセル、ドリンク類、顆粒、ハチミツ入りの液状タイプなどにに使われることが多いです。

含有成分の表示方法は「生ローヤルゼリー」基準

3種類のローヤルゼリーはそれぞれに水分量や添加物の量などが違うので、一口で「○mg」と言われても、それが水分や添加物を含んだ量なのか分かりません。
こちらは比較がしたいのですから、同じ条件下で教えてくれないと比べられません。

そこでローヤルゼリーの表示方法は、3種類のうちどの状態かに関わらず、全てを「生ローヤルゼリー換算」にしてあります。
粉末になってても、「生ローヤルゼリーの○mgと同じ量が入ってるよ」ということです。

生ローヤルゼリーに換算する方法

生ローヤルゼリーを乾燥させて乾燥ローヤルゼリーにすると、重量が約1/3になります。
それを元に、乾燥ローヤルゼリーを生ローヤルゼリー換算にします。

具体的な数字で説明しますね。
下は、ローヤルゼリーの有効成分を300mgとした図です。
生ローヤルゼリーは、その70%が水分です。

ローヤルゼリーの成分は同じ300mgですが、全体の重量が違います。
生ローヤルゼリーの時は1000mg、乾燥ローヤルゼリーの時は370mgになっています。

でも、有効成分は同じ300mg含まれているのに、成分表示で片方は「1000mg」、もう片方は「370mg」では混乱しますよね。

ですから日本製の場合、乾燥ローヤルゼリーの成分表示に「生ローヤルゼリー換算1000mg」と書かれています。

海外の商品ですと、このような表記が多いです。

「これは乾燥ローヤルゼリーだから重量は1/3になっているけど、元々は生ローヤルゼリー1500mgだったものを乾燥させて水分を抜いたんですよ」という意味です。(意訳)

下の図のように添加物や他の成分入りの調整ローヤルゼリーの場合、ローヤルゼリーの300mgをキープしようとするとその分サプリメント全体の重量が増え、この例でいうと「乾燥ローヤルゼリー370mg」に対して、「調整ローヤルゼリー640mg」になっています。
(あくまで例として示しています)

まとめとポイント

ポイント・生ローヤルゼリーを乾燥ローヤルゼリーにすると、重量は約1/3になる
・ローヤルゼリー有効成分の含有量はローヤルゼリーの種類に関わらず一律、生ローヤルゼリーに合わせた換算

これで、色々な商品を比べられるようになったと思います。
1日の摂取量の目安は500mg~3000mgと言われてまして、ちょっと幅が広いです。

デセン酸については、日本製ですと「デセン酸」とそのまま書いてあったりもしますが、外国の製品ですと「10-HDA」と記されています。
具体的にいうと、「10-HDA 10mg」「5% 10-HDA」などと書かれています。

デセン酸の含有量と、ローヤルゼリーの1日摂取目安量についてのお話は、また今度させていただきたいと思います。