前回、らっきょうの効果・効能、成分についての記事を書きました。
これだけの素晴らしい効果があると毎日の食卓に採り入れたくなりますが、ちょっと待って!
その前に、「らっきょう」「エシャレット」「エシャロット」の違いが分からない人が多いと聞きました。
ネット上でも「エシャレット(エシャロット)」←このような書かれ方をされていることも多く、それだと、エシャレット=エシャロットと勘違いしてしまいますよね。
でも、エシャレットとエシャロットは違うのです。
エシャレットというのはあまり普通のスーパーで取り扱われていないので一般消費者が知らないのは仕方ないと思いますが、それを売っているお店の担当者も知らず、表記を間違えたまま売られていることもあるようです。
らっきょうを買いたいのに違うものを買ってしまった><
ということがないように、今日はこの三種類の違いについてまとめました。
先に書いておきますが、らっきょう=エシャレットですので、それを前提に読み進めてください。
らっきょうとエシャレットの違い
らっきょうとエシャレットは同じ植物です。
エシャレットは生食用として日光が当たらないように軟白栽培されるので、香りが良くなり食べやすい軟らかさですが、普通に栽培されるらっきょうより手間がかかるので、金額が高めになります。
エシャレットは、一年物の早採り(若採り)らっきょうです。
1955年頃、築地の青果卸業者が静岡県で早採りのエシャレットと出会い、築地で取り扱うことにしました。
でも「らっきょう」という名前のままでは売れない、もっとお洒落な名前にしたいと考え、「エシャロット」という商品名にしたそうです。
その後、本物のエシャロットが日本でも広く取り扱われるようになったため、紛らわしいので「エシャレット」という商品名に変わりました。
「エシャ」とも呼ばれています。
こちらがエシャレット(らっきょう)です↓
らっきょうの効果・効能・成分について詳しくはこちらの記事をご覧ください↓
エシャロットとは?
エシャレットと似た名前のエシャロットは、らっきょうと同じ「ユリ科ネギ属の多年草」ですが、見た目も味も違います。
エシャロットという呼び方はフランス語で、英語ではシャロット(shallot)になります。
原産国が中東なので、中東料理に使われるのはもちろん、ヨーロッパ(特にフランス・イタリア)、中国以南のアジア料理でよく使われますね。
未だにエシャレットとエシャロットは混同されやすいため、エシャロットの方は「ベルギーエシャロット」と表記されることが多くなりました。
でもこの名称にしなくてはいけない規制はないため、買い間違いについては消費者が気を付けるしかなさそうです。
こちらがエシャロットです↓
まとめ
・エシャレットは、軟白栽培された早採りの生食用らっきょう
・ベルギーエシャロットというのは、エシャロットのこと(紛らわしさ回避のため)
・小売店でもネット上でも混同されているケースが多いので注意
お店では気づいたことがないのですが、ネット上では混同されているケースが本当に多いです。
また、「日本のエシャロット」「海外のエシャロット」という表現方法でエシャレットとエシャロットの説明をされていることも多いです。
もし今後エシャレットやエシャロットについて調べる機会がありましたら、「世間では混同されている」というのを大前提にして読まないと、こちらまで混乱するかもしれません^^;
ネット通販のらっきょうを取り扱っているお店ですら、エシャレットのことをエシャロットと書いていたりします。
また、そのような現状ですので、もしかしたらエシャレットとエシャロットを正しく使い分けている人の方が間違い扱いされることもあるかもしれません。
でもエシャレットとエシャロットが全くのベツモノだということは農林水産省のサイトにも書いてあることですから、ご安心ください。
農林水産省:「エシャレット」と「エシャロット」との違いは何ですか。
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