睡眠時間/都道府県別ランキングから睡眠不足の原因を考えてみる

2017年の流行語大賞では、「睡眠負債」という言葉がトップテン入りしました。
睡眠負債とは睡眠不足が少しずつ借金のように積み重なり、心身に悪影響を及ぼすことです。

睡眠不足の問題はずっと以前からあったでしょうが、昔はそれほど問題視されていませんでした。
でもここ最近は睡眠不足によるデメリットがクローズアップされ、「質の良い睡眠」や「睡眠不足」への注目度が高まっているようです。

今回の記事では都道府県別ランキングを見ながら、睡眠不足になってしまう原因を探ってみたいと思います。
睡眠不足というのは自分自身に原因がある場合もありますが、県民性や国民性によるところもありますので、少しでも改善できる糸口が見つかるといいのですが。

さて、みなさんがお住まいの都道府県は、何位でしょうか!?
(平均値を境に、上位はピンク色、下位は水色になっています)

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都道府県別睡眠時間ランキング

※睡眠時間の長い順位です

参考:総務省統計局 平成28年社会生活基本調査

1位秋田県の8時間2分と、47位埼玉県の7時間31分。
約30分の違いですね。

考えようによっては「たかが30分」とも言えてしまうのですが、例えば6時間睡眠の人と8時間睡眠の人とでは、起床後の集中力が全然違うという実験データがあります。
ほとんどの人の睡眠時間は6時間台~7時間台で推移していますから、その中での30分は大きいといえます。

都道府県別就寝時間ランキング

※就寝時間の遅い順位です(眠活からすると上位は好ましくありません)

参考:総務省統計局 平成28年社会生活基本調査

1位京都の23:34と、47位秋田の22:33。
約1時間の違いがあります。

睡眠時間ランキングで「30分の違いは大きい」と書きましたが、就寝時間は1時間も違います。
北海道・東北や日本海側、イメージでは雪の多い地域の就寝時間が長いですね。
就寝時間が早ければその分だけ早起きするのかといえばそこまででもなく、就寝時間の早い地域は、睡眠時間も長い傾向にあるようです。
健康的でいいですよね!

都道府県別通勤・通学時間ランキング

往復通勤・通学時間の長い順位です(眠活からすると上位は好ましくありません)

大都市周辺地域の睡眠不足は仕事のせい?

3つのランキングで、あまり好ましくない順位のついた都道府県を挙げてみます。

【睡眠の少ない順番】
埼玉→千葉→神奈川→奈良→兵庫→愛知→東京→大阪→茨城

【就寝時間の遅い順番】
京都→東京→大阪→神奈川→奈良→埼玉→兵庫

【通勤時間の長い順番】
神奈川→千葉→埼玉→東京→奈良→大阪→兵庫→京都→茨城

東京と大阪を中心とした近辺が、「通勤時間が長く、就寝時間が遅く、睡眠時間が短い」という、眠活的には悪い傾向にあるようです。

その地域の睡眠状況が良くないのは、仕事に関連があるのでしょうか?

通勤時間については、1位の神奈川県と47位の大分県で、往復約50分の差があります。
片道25分の違い。
この結果だけでいえば、神奈川県の通勤時間で大分県と全く同じだけのプライベート時間を取ろうとすると、どうしても睡眠時間が削られてしまうことになります。
でも・・・

大都市とその周辺地域は通勤時間が長いことに加え、労働時間も長いのでは?と思うかもしれませんが、「労働者の平均労働時間」って、意外にも大都市とその周辺は短いということが、厚生労働省の調べで分かっています。
なぜか、上のランキングでいうと「就寝時間が早く睡眠時間が長い」地域の労働時間が長めなんですよ。
福島、岩手などなど。

それを考えると、仕事に関する条件(通勤時間や労働時間)は、都道府県による睡眠時間の違いにはあまり関係ないのでしょうか。
でももし「労働時間の長さ」に、データには表れないサービス残業などがあったとしたら話は別です><
これは厚生労働省が調べても分からないのですから私にも分かりようがありませんが、実はデータよりずっとずっと労働時間は多いんじゃない?という疑念はあります・・・

大都市周辺地域の夜型生活

結局のところ、大都市とその近郊は、夜間に活動しやすい環境が揃っていることが原因かな?と思ったりもしますが、どうでしょうか。

飲食店もけっこう遅くまでやっていますし、24時間営業のスーパーも珍しくありません。
ということは、深夜に働いている人もたくさんいるということですよね。

人間は太陽が出ている時に働き、夜はしっかり寝る方が自律神経の・・などという話もありますが、そういう医学的な話は今回置いといて。

夜勤や飲食店など、夜に働いている方は寝る時間が昼夜逆転になりますが、それでもしっかり睡眠時間をとれているならいいです。
でも、昼間に仕事をしている方が深夜まで遊んでしまうと、睡眠時間が減りますよね…
遊びではなく仕事上のお付き合いだとしても、何時まででも飲食店が開いているからこそ、いつまでも長引いてしまうことも。
0時を過ぎたら強制的に遊ぶ場所がなくなってしまった方が、健康には良いのでしょう^^;

また、大都市から離れるほど終電の時間が早いですから、そうそう深夜まで繁華街で遊んでいられないという違いもあると思います。

私のだんなは鹿児島県の出身で、県庁所在地ではありません。
街道沿いのファミレスは深夜までやっているものの他はわりと早い時間から真っ暗ですし、夜遊びで盛り上がるような雰囲気ではないです。
そうなると自然と副交感神経が優位になり、寝る態勢を整えやすい気がするんですよね。
めちゃめちゃ夜型の私でも、鹿児島にいると夜はちゃんと眠くなるのです。

今はネットの普及と共に睡眠不足まで全国的に普及してしまっているようですけれど><

まとめ

地域によって睡眠時間の長さに関する傾向はありますが、本当の睡眠不足の原因がハッキリしているわけでもありません。

ただ、大都市とそのベッドタウンは全国平均からすると睡眠時間が短いのは確かなので、その地域にお住いの方は特に、睡眠時間が短すぎないか再確認する必要がありそうです。
睡眠時間が6時間だと本来は睡眠不足に該当するはずなのですが、人によっては自覚も無いとのことで、それがどんどんと積み重なり、睡眠負債を作りやすくしてしまいます。

あと、散々ランキングを出したり考察しておきながら今さらながらですが、睡眠時間が長く就寝時間の早い地域は、高齢者が多い傾向にあります。
順位がピッタリ合致しているわけでもないのですが、大都市とその周辺は、全国平均から見ると高齢者率が低い方です。
高齢者なら就寝時間も早く仕事に振り回されることも少ないでしょうから、そのこともこのような結果に繋がった可能性は捨てきれません。(データは10歳以上のものですが、最高齢が何歳か分かりません・・・)

住んでいる地域は簡単に離れられませんので、その地域の傾向や平均がどうであろうと、最終的には自己管理していくしかないですよね。
今はスマホやPCが原因の睡眠不足も増えていますので、まずはそこから見直すだけでもかなり違ってくると思います・・・と、自分自身にも言い聞かせてもいるのですが^^;

でもどちらにしても、日本人は世界の中で見ると、睡眠時間が短い国民なのです。
だから睡眠時間の長さNO.1の秋田県も、そうそう喜んでいられません。
睡眠時間の全国平均は7時間40分ですが、この時間は世界的に見ると最低ランクです。

次回の記事では、世界と比較した日本の睡眠時間のお話をしようと思います。

コメント

  1. ミラ より:

    はじめまして。
    ランキングからきましたミラです。
    日本は睡眠時間が短いのですね。睡眠の質が大事ですが、やはりある程度の睡眠時間を確保するのも必要ですね。次回も楽しみにしています。

    • さくらノ より:

      ミラさん、こんにちは~
      確かにダラダラ寝てるだけで浅い眠りだと疲れもとれにくいですし、睡眠の質は大事ですよね
      睡眠時間の確保+睡眠の質の利用法を満たせれば一番好ましいのですが・・・
      私は両方満たせていないようなので、なんとかしようと奮闘中です^^;