大豆イソフラボンが更年期障害に効く理由

「大豆イソフラボンが身体にいい」ということは、多くの人に知れ渡るようになりました。
そして「特に女性にいい」というのも、今ではけっこう認知されているのではないでしょうか。

じゃあ、なんで女性にいいのか?
今日の記事では、その仕組みについて触れていきます。
特に40代~50代の女性に読んでいただきたい内容です。

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大豆イソフラボンとは

イソフラボンはマメ科の植物に多く含まれる成分で、ポリフェノールの一種です。
イソフラボンにはたくさんの種類がありますが、その中の一つが大豆に含まれる大豆イソフラボンということになります。

大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをするため「植物性エストロゲン」などと呼ばれ、「女性に良い」と言われるのもそのためです。
エストロゲン様の働きをする成分は大豆イソフラボンだけではないのですが、大豆イソフラボンはエストロゲン様の代表格と言えます。

大豆イソフラボンは、大豆の重量の0.2%ほどしか含まれていません。
特に胚芽部分に多く含まれています。

女性ホルモンのエストロゲンについて

女性らしく女性特有の身体を作り上げていくホルモンが、エストロゲン(卵胞ホルモン)プロゲステロン(黄体ホルモン)です。

エストロゲンは生理・妊娠・出産に深く関わり、髪や肌の滑らかさや潤いを保つ役目があり、そのような作用によって、男性とは見た目も中身も違ってくるのですね。

女性は8歳くらいからエストロゲンを分泌するようになり、その後初潮を迎え、分泌量は30歳頃がピークになります。
その後エストロゲンの分泌量は徐々に減り、更年期と言われる40代半ばからは卵巣機能が衰え、さらに急激に減ります。

脳からのエストロゲン分泌命令と、卵巣機能の衰え(エストロゲンを分泌しにくい)のバランスが崩れ、それが原因で身体に不調が起こることを、更年期障害と言います。

更年期と更年期障害について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください ↓

一般的に45歳から55歳までが「更年期」とされています。 アラフィフの方は「更年期」と「更年期障害」の違い、更年期障害の基礎知識などを知っておいた方が良い年代に当たります。 いざという時に慌てなくて済むよう、ぜひこの機会に一度ご覧ください。

大豆イソフラボンと女性ホルモンの関係

上の2項目を読んでいただくとお分かりの通り、女性は女性ホルモンのエストロゲンが減ると、健康にも美容にも不調が出てきます。
でもエストロゲンを自身の分泌だけに頼らず外から補充できれば、その不調を少しは回避できるということになります。
そこで、エストロゲンと同じような働きをする大豆イソフラボンを摂取して補充するという考えに繋がっていくわけです。

更年期障害の症状が出なくてもエストロゲン減少は怖い

更年期障害の症状は、大量の発汗やのぼせ、ホットフラッシュ、イライラなど、多種あります。
主な症状についてはこちらをご覧ください↓
更年期障害の主な症状

更年期は45歳~55歳くらいまでの期間のことを指すので、生きている限り誰にでも訪れます。
でも更年期障害は「エストロゲン減少に伴う心身の不調」ですから、誰にでも起こるとは限りません。

それなら、「私はその症状が出てないから安心ね♪」「私はエストロゲンが減っても関係ないらしいヾ(*´∀‘*)ノ」と思う人もいるかもしれませんが、実はそうではないのです><
エストロゲンの減少は、一般的に知られている「更年期障害の症状」だけではなく、身体のあちこちに影響を及ぼします。

まず代表的なのが、骨粗しょう症
骨は、古くなった骨を壊す破骨細胞と、新しく骨を作る骨芽細胞のバランスで新陳代謝を繰り返し、丈夫な骨を保っています。

女性ホルモンのエストロゲンは破骨細胞の活動を制御する役目がありますので、エストロゲンが減ってしまうと破骨細胞の活動が活発になりすぎ、骨芽細胞が骨を作っても間に合わなくなります。
そして骨密度が低くなり、骨粗しょう症の原因となるのです。

女性の場合は閉経後、骨粗しょう症が一気に加速すると言われています。

それ以外に、エストロゲンの減少を起因とした以下のような症状があります。

  • 皮膚萎縮
  • 色素沈着
  • コレステロールや中性脂肪の増加
  • 動脈硬化
  • 排尿障害
  • 心疾患リスクの増加
  • 血管疾患リスクの増加
  • 生殖器の障害
  • 乳房の委縮

まとめ

更年期障害は、更年期(45歳~55歳くらい)が過ぎると、徐々に落ち着くことが多いです。
でもエストロゲンの減少は更年期を過ぎても加齢とともに続くのですから、骨粗しょう症や動脈硬化などの不安は解決しないままです。

今回は大豆イソフラボンと女性ホルモン(エストロゲン)の関係性について書きました。
次回は大豆イソフラボンについて、大豆イソフラボンの種類、1日の摂取量、過剰摂取の副作用などについて書く予定ですので、興味がある方は併せてご覧ください。

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コメント

  1. るなっち より:

    こんばんは
    先日骨密度を検査してきました。
    今は全く問題はなく安心しました。
    骨粗鬆症の予防に、かかとに刺激を与えると良いと聞きました。
    縄跳びやジャンプが効くとか・・。
    いずれにしても50代に入るので意識していきたいです。
    いつも有益な情報を有難うございます。
    また訪問させていただきます。

    • さくらノ より:

      るなっちさん、こんにちは~
      おぉ、骨密度検査してきたんですね!
      私も行かなきゃ行かなきゃと思いつつまだ行っていませんが、そろそろ真剣に考えないとですよね・・・
      かかとがポイントなんですか、私も夕食後、縄跳びする習慣でもつけようかしらw
      父が骨粗鬆症で、ここ数年の間に2回も骨折しているので、ああいうのを間近で見ていると怖いです><