シミを作らせたくないのか?薄くしたいのか?シミに効く成分は目的別に違う

今日はシミのお悩みについての話です。

以前、「ランキングで見る、年代別のお肌の悩みとスキンケアのワンポイント」という記事を書いたのですが、それを読んでいただければお分かりの通り、シミというのは30代以降のお肌のお悩みとしては、常にトップクラスです。
シミ対策に効果的な化粧品など、購入経験がある人も多いのではないでしょうか。

ただ、仮にとてもよく効くと評判の化粧品だったとして、それが必ずあなたのお悩みを解消してくれるとは限りません。

どういうことかと言いますと、ひとことで「シミ」とはいっても、人それぞれ「シミをどうしたいのか」が違うからです。
そしてその目的により、効果の出る成分も違うのです。

自分の悩みを解消するためにはどんな化粧品を選ぶのがベストなのか、そのヒントになれればと思います。

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シミができてしまうメカニズム

紫外線を浴びると、メラノサイトからどんどんメラニン色素が産出され、放出されます。
皮膚表面に浮き上がってきたメラニン色素は、若くてターンオーバーが正常なうちは皮膚と一緒にはがれてくれるのですが、年齢を重ねるとターンオーバーが遅くなるので溜まってしまい、シミになります。
ターンオーバーが正常な若いうちだとしても、過剰にメラニンが発生しすぎると排出しきれず、皮膚内に沈着します。

次は、メラノサイト内部の動きを見てみましょう。
紫外線のダメージを受けたり女性ホルモンが乱れると、チロシナーゼという酵素がチロシンを黒くしようと活発に動きます。

チロシン→ドーパ→ドーパキノン→メラニンと黒色化が進み、メラニン色素が作られます。
皮膚を守るために黒くしようとするので、悪いことをしているわけではないのですが・・・
美容の観点だけでいえば、やめてほしいですよね^^;

シミ対策化粧品の種類を大きく分けると・・・

シミ対策として売られている化粧品(医薬部外品も含みますが便宜上「化粧品」と書きます)の働きは大きく三つに分けて、「紫外線を侵入させない」「メラニンを作らせない・黒くさせない」「シミを薄くする・消す」です。

例えば、シミを薄くしたい場合は「紫外線を侵入させないための商品」では解決できないのですが、そこらへんは全部まとめて「美白化粧品」として売られていたりして、勘違いしやすいかもしれません。

各々にどんな働きがあるのか、以下の項目もご覧ください。
※それぞれの項目ごとで、全ての作用を兼ね備えているとは限りません。

「紫外線を侵入させない」系商品の作用

・皮脂膜と似た成分で肌表面を覆って、紫外線を侵入しにくくする
・肌を保湿することで、紫外線を侵入しにくくする
・紫外線を跳ね返す(紫外線散乱剤使用の日焼け止めなど)
・皮膚上で化学変化を起こさせ、紫外線を放出してしまう(紫外線吸収剤使用の日焼け止めなど)

「メラニンを作らせない、黒くさせない」系商品の作用

・抗酸化作用の強い成分を使い、酸化の進行を抑える
・チロシナーゼとチロシンが結合しないように邪魔をする
・メラノサイト自体を減らす

「シミを薄くする、消す」系商品の作用

・還元作用により、既に黒くなってしまったメラニンの色を薄くする
・ターンオーバーを早め、メラニンの排出促進をする

実際にどんな成分が入っていればいいの?

お悩み別、シミ対策有効成分

シミを薄くしたい、消したい
・メラニンの色を薄くする・・・・APPS(ビタミンC誘導体)、ハイドロキノンなど
・ターンオーバー促進でシミを外に追い出す・・・・レチノール、エナジーシグナルAMPなど

シミを作らないための予防をしたい
・メラノサイトへの命令を阻止・・・・カモミラET、トラネキサム酸など
・チロシナーゼの活動を抑制・・・・APPS(ビタミンC誘導体)、アルブチン、ハイドロキノン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノールなど

厚生労働省認可された、美白成分の一覧

チロシナーゼの活動を抑制する成分
・ビタミンC誘導体
・アルブチン
・コウジ酸
・エラグ酸
・ルシノール
・リノール酸
・4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
・マグノリグナン
・プラセンタエキス

メラノサイトに命令を出す物質の活動阻止成分
・カモミラET
・トラネキサム酸

厚生労働省に認可された成分は、「化粧品」としてではなく「医薬部外品」として販売されていることも多いです。
医薬部外品は「美白に効果あり!」と、堂々と謳えるからです。(化粧品だとそのような謳い文句は使えません)

医薬部外品は安全性や信頼感はあるものの、デメリットもあるので、私個人としてはどちらにも軍配は上げられません。

医薬部外品」と「化粧品」のメリットとデメリット、詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください↓
化粧品と医薬部外品の違いを知って、賢いスキンケア商品選びを

まとめ

さすがに「日焼け止め」を使ってシミが消えると思っている人はいないでしょうが、それ以外は混同しやすい時もあります。

でも上で書いてきたように、シミに対してどんな仕事をする成分なのか、その仕事のメカニズムによって、選ぶべき化粧品は違ってきます。

私自身が今までで一番効果を感じたシミ対策成分は、「ハイドロキノン」です。
数十日間使ったビフォーアフターの写真などを載せていますので、興味のある方は以下の記事もご覧ください。
ビーグレンのQuSomeホワイトクリーム1.9は、ハイドロキノン配合の美白クリームです。

「なんとなく」とか「効きそう」というイメージだけで購入するのではなく、しっかりピンポイントでお悩みに働きかけてくれる、今後もずっと愛用できるようなお気に入りの化粧品に巡り合えるといいですね^^

コメント

  1. ほづん より:

    こんにちは
    シミかなり気になります。
    ハイドロキノンですね。
    ありがとうございます、

  2. さくらノ より:

    ほづんさん、こんにちわ~

    シミはまず日焼け止め対策をしっかりして、できてしまったシミにはハイドロキノンというのが、私のシミ対策の定番になってます。
    美容外科などに行けばもっと簡単に取れそうですけど、自宅でなんとかしたくて…
    ただ、元々は刺激の強い成分ですので、そこだけ要注意ですね。
    外国製品だと配合量の多いものもありますので、お肌が丈夫なら「iHerb」で買うのも手だと思います。
    私はちょっと不安だったので、b.glenのホワイトケア商品を買いました。
    他には、アンプルールも人気があって評判良いですね。