本格的な夏もあと数か月先に迫り、日傘の購入を検討している方も多い季節かと思います。
日傘とはいっても2千円ほどから買えるものもあれば、1万円を超えるものもあり、遮光やUVカットの効果もまちまちで、いったい何を重視して買えばいいのか迷いますよね。
人それぞれ優先するものが違いますが、今回は日焼けしないことにこだわった日傘選びのポイントを説明していきます。
目次
絶対に日焼けしたくない日傘選びのポイント
日傘だけで日焼けを完璧に防御できるわけではないのですが、それでも最高峰の防御をするための日傘選びについて、ポイントをいくつか挙げます。
日傘選びのポイント
- 遮光率とUVカット率、共に100%のもの
- 傘の裏面が黒いもの(シルバーはNG)
- 傘の裏面がコーティング加工ではなくフィルム加工のもの
- 傘表面に刺繍飾りがないもの
- 傘表面の生地がポリエステル
- 信頼できる機関で検査済みのもの
なぜそのようなポイントが大切なのか、以下の項目でもう少し詳しく説明していきます。
遮光率とUVカット率の違い
たいていの日傘には遮光率とUVカット率についての表示があるかと思います。
「完全遮光」と書かれている場合は「遮光率100%」なのですが、遮光率とUVカット率は関係性が深いものの、同じではありません。
遮光率
可視光線(目に見える光)を遮断することです。
遮光率が100%の日傘の場合、傘の下は真っ暗闇になります(もちろん横からの光もあるので実際には真っ暗闇になりませんが、傘の裏から光が全く見えません)。
日除けとして涼しさなどを求める基準になります。
UVカット率
名前通りですが、紫外線のカット率です。
日焼けをしたくない人が注目するポイントになります。
遮光率とUVカット率「100%」にこだわる
いくらお肌に日焼け止めを塗っていても、やはり太陽光線を直接浴びるのと日傘で隠すのは違いが出ます。
仮にUVカット率が低い日傘だったとしてもです。
どんな日傘でも差さないよりは差した方が良いのですが、完璧を目指すなら「UVカット100%」にこだわりましょう。
遮光率について、NIF(日本インテリアファブリックス協会)基準の等級は以下の通りです。
等級 | 遮光率 | |
---|---|---|
遮光1級 | 99.99%以上 | |
遮光2級 | 99.80%以上~99.99%未満 | |
遮光3級 | 99.40%以上~99.80%未満 | |
遮光性無し | 99.39%以下 |
等級のパーセンテージを見るとお分かりの通り、0.01単位で刻まれています。
一見「たかが0.01」に見える数値ですが、その0.01が重要なのです。
傘の表面を手のひらで強く押し、それを内側から見てみます。
すると、99.99%の日傘は手の形が見えますが、100%の日傘は全く見えません。
それが、0.01%の違いです。
99.99%以上ならば「遮光1級」ということになり、100%だけに与えられる等級というものはありません。
JUPA(日本洋傘振興協議会)の基準でも同じです。
ですから、メーカー側が独自に「完全遮光」「遮光率100%」などと表記するしかないのが現状です。
日傘裏面の色について
日傘を使って表面からの可視光線や紫外線・赤外線を防いでも、日光には照り返しというものがあります。
アスファルトで約10%、砂浜で約25%ほど。
今回は「絶対に日焼けしたくない」というコンセプトなので、この照り返し対策も必要です。
内側にシルバーなど光沢のある色が使われていると、下からの照り返し光線を集めてしまうことになります。
ですから、内側の生地が黒い日傘を選んでください。
日傘裏面の加工について
日傘の裏面加工には、フィルムラミネート加工とコーティング加工があります。
フィルムラミネート加工は名前通り「フィルムを貼る」ので、完全遮光ができます。
一方のコーティング加工は、コーティング剤を塗る方法。
塗る場合は塗りムラができ、乾燥の途中で小さな穴が開いたりもします。
完全な遮光を目指すなら、黒のフィルムラミネート加工が最適です。
遮光・UVカット機能が劣化する日傘としない日傘
日傘は、使い続けると劣化して、遮光・UVカット機能が衰えることもあります。
反面、破れない(壊れない)限り衰えないものもあります。
その違いは、太陽光をカットする仕組みが、日傘表面のコーティングによるものか、生地自体がそのような構造であるか・・・です。
コーティングは少しずつ剥がれますので使い続けるうちに劣化しますが、生地自体がカットしてくれる日傘は生地が破けない限り光が漏れないので、長く使い続けられます。
コーティングタイプは比較的安価に購入できますので、利点と捉える人もいるでしょう。
せっかくだから長く使い続けられる日傘をと、ちょっと高い金額を払うという考え方もありますし、傘は失くしやすいし気分によって変えたいので安価な日傘を何度も買い替えるつもりでいる、という考え方もあると思います。
日傘表面の刺繍飾りなどについて
刺繍飾りはデザイン性が良いものの、針孔から光が漏れてしまいます。
シースルーやレースなども同じく。
傘の一番外側に付いているだけなら良いのですが、そうでない場合はそこから光が入ってくると思ってください。
光を通さないことを最優先に考えると、飾りは無い方が良いでしょう。
傘表面の生地に使われる材質
紫外線を吸収する(防ぐ)生地を順番でいうと、
ポリエステル>麻>綿
になります。
オーガニックコットンが使われた日傘なんかもいいな~と思いますが、絶対に日焼けしないことを最優先にするなら、素材はできるだけポリエステルがいいですね。
信頼できる機関とは?
上質な日傘を製造するメーカーはいくつかの機関で検査をし、その品質を証明する証明書を持っています。
ネットで買う場合は、その証明書を載せているメーカーもあります。
その「いくつかの機関」をご紹介しますね。
- NIF(日本インテリアファブリックス協会)
- JUPA(日本洋傘振興協議会)
- 一般財団法人カケンテストセンター(旧:公益財団法人日本繊維検査協会)
- 一般財団法人ボーケン品質評価機構
まとめ
重ね重ね書きますが、今回は日焼けを最大限に抑えるための日傘選びのお話でした。
ひたすら遮光率とUVカット率を求めるための条件になりましたが、それを叶えるとなると他の条件にしわ寄せがいくこともあります。(金額やデザインなど)
次回は遮光率とUVカット率以外にも、日傘購入の決め手となる、気になるポイントを書こうと思います。
よろしければこちらの記事もあわせてご覧ください↓(6/9公開)
遮光率とUVカット率100%の日傘4種を徹底比較した記事はこちらになります↓(6/12公開)
コメント
はじめまして、こんばんは(*^^*)
日傘の選び方、今までかなり間違えていました。というよりも、値段や見た目だけで選んでいました(*_*)
今年こそ記事を参考に、真面目にきっちり選びたいと思います☆
日傘について詳しく教えて下さり、ありがとうございました♪
>ユキモトユキさん
はじめまして、コメントありがとうございます^^
今回は日焼け対策として、ひたすら遮光率とUVカット率にこだわった日傘選びについて書いてみました。
もちろん、金額やデザイン重視で選ぶのもアリだと思いますよ!人それぞれ求めるものは違いますからね~
次回の更新は6/9ですが、そこでは遮光率以外のこだわりポイントについての記事になりますので、またよかったら遊びにきてください♪