ローヤルゼリーとデセン酸の基礎知識、効果・効能

ローヤルゼリーって、ほとんどの人が一度は耳にしたことありますよね。
でも、健康にいいらしい、美容にいいらしいということは分かっていても、具体的にどんな風に効くのか分からない人も多いのじゃないでしょうか。

また、健康食品はたくさん種類があるのに、ローヤルゼリー買う人は何を求めてローヤルゼリーにしたの?というのも気になりませんか?

実はローヤルゼリーにはローヤルゼリー特有の「デセン酸」という成分が含まれており、この成分は更年期障害糖尿病に効果を発揮することで知られています。

今回はローヤルゼリーとデセン酸についての基礎知識を書きます。

スポンサーリンク

ローヤルゼリーに期待できる効果

・低血圧、高血圧
アセチルコリンやデセン酸が血圧の調整をするので、両方に効果を発揮します。

・心筋梗塞、動脈硬化、脳卒中
パントテン酸が悪玉コレステロールを駆除し、血管の詰まり・血管の柔軟性を改善させるので、これらの病気の予防や改善になります。

・冷え性、浮腫み、肥満、肩凝り
アミノ酸やビタミンなどに代表される、新陳代謝を活発にする成分がたくさん含まれています。
身体のめぐりを良くするため、めぐりの悪さに起因した各症状の改善が期待できます。

・更年期障害
ローヤルゼリー特有の成分「デセン酸」は、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをします。
その働きによりホルモンバランスが整えられるので、エストロゲンが減ってしまうのが原因で起こる「更年期障害」に対し、効果があります。

※更年期障害のメカニズムや詳細を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください↓
「アラフィフ必見!「更年期」と「更年期障害」について知ろう」

・アンチエイジング
「若返りホルモン」とも呼ばれる類パロチンは、元々人間の身体に備わっている唾液腺ホルモンのパロチンと似た働きをし、筋肉・歯・血管・内臓・骨などの発育を促進したり老化を防いだり、肌細胞の新陳代謝を促します。

・免疫力の向上
パントテン酸という水溶性ビタミンの一種が免疫抗体の合成を促すことで、免疫力が高くなります。

・鬱病、自律神経失調症
デセン酸、ビタミンB12、葉酸などの成分にはホルモンバランスを整える作用があります。
また、アセチルコリンという神経伝達物質が、自律神経の乱れを整えます。

・糖尿病
デセン酸やビタミンB6は、インスリンや膵臓の働きをサポートします。
急激な血糖値上昇を抑えたり、血糖値を下げる作用があります。

・不眠
ビタミンB12やアデノシンの働きによって睡眠のリズムが正常化し、睡眠の質が良くなります。
不眠症の改善効果が期待できます。

・耳鳴り

ローヤルゼリー特有の成分「デセン酸」とは

正式名称は10-HDA(10ヒドロキシ-d-デセン酸)で、脂肪酸の一種になります。
デセン酸について特筆すべきは、なんといっても更年期障害対策でしょう。
更年期障害というのは、加齢により女性ホルモンの「エストロゲン」が急激に減少することが原因の、身体的・精神的不調のことです。
脳が「早くエストロゲンを作れ!」と命令するのに、卵巣はなかなか今まで通りのようにエストロゲンを作れなくなっていますので、ホルモンが混乱してバランスを失うのです。

そういうメカニズムですから、エストロゲンを補充してあげれば脳も落ち着きを取り戻しますよね。
でも実際問題エストロゲンはもうそんなに作れませんから、代わりにエストロゲンのそっくりさんである「デセン酸」をこっそり送り込んで、エストロゲンと同じ働きをしてもらいます。

そうして脳をごまかすことにより混乱を抑え、更年期障害の症状を緩和させます。

また、デセン酸がモノマネするのはエストロゲンだけではなく、膵臓から分泌されるインスリンにも似た働きをします。
インスリンは血糖値の急激な上昇を抑えたり、上がった血糖値を正常な範囲内で元に戻しますので、食後の血糖値の乱高下による血管への負担を減らします。
ところが糖尿病の人は何かしらの理由でインスリンの分泌が少なく上手く働いてくれないので、食事をすると普通の人より血糖値が上がりやすく、下がりにくいのです。

糖尿病は完治するわけではないので常に血糖値コントロールは必要ですが、薬や治療などで普通の人と同じくらいの血糖値を保つことも可能な場合が多いです。
血糖値が普通なら、合併症を引き起こす確率が低くなります。

その他にも、癌の抑制、免疫力強化、血圧の調整、抗菌、血中コレステロール値の低下などの作用があり、健康体でいるために嬉しい効果がいっぱいです。

あとがき

今回は基本だけ簡単に書いてみました。
個人的にはどちらかといえば、美容目的というより健康目的の成分かな?と思います。

女性ホルモンのエストロゲンと同じ働きをする成分はそれほど多くありませんし、あったとしてもわりとマイナーであまり商品化されていません。

他に有名なのは「大豆イソフラボン」で、これはたくさんの商品がありますが、エストロゲンと似た作用という意味では、体質によって約30~50%の人にしか効きません。
つまり、更年期障害対策として大豆イソフラボンを何かしらの方法で摂取しているのに、効果があるのは1/2~1/3人に一人ということです。

そう考えると、売られている商品が豊富でたくさんの選択肢があり、(個人差はありますが)誰にでも平等なのがローヤルゼリーということになりますね。

商品の選び方としては、デセン酸の含有量とそれに対する価格が決め手になるのではないでしょうか。
次回はデセン酸の含有量について、もっと掘り下げたお話をしたいと思います。