大豆イソフラボンの種類と効果

前回の記事で、大豆イソフラボンと更年期障害や女性ホルモン(エストロゲン)の関係性について書きました。
40代以降の女性に積極的に摂ってもらいたい理由についてのお話です。

大豆イソフラボンが女性の身体、特に更年期障害に良いというのは有名な話かもしれませんが、何がどんな風に良いのか、その仕組みをおさらいとしてまとめてみました。更年期障害の症状は無くても骨粗しょう症や動脈硬化対策として、女性ホルモン(エストロゲン)が減少し始めるアラフォー世代以降には積極的に摂取してもらいたい成分です。

今回は大豆イソフラボンの基礎知識についてです。
大豆イソフラボンの種類、効果について書いていきます。
種類は思っていた以上に細分化されていたので、食事にしてもサプリメントにしても、大豆イソフラボンを効率的に摂り入れるための参考になればと思います。

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大豆イソフラボンとは

イソフラボンポリフェノールの一種で、マメ科の植物に多く含まれる成分で、す。
イソフラボンにはたくさんの種類がありますが、その中のひとつが大豆イソフラボンで、大豆に多く含まれます。

大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをするので「植物性エストロゲン」とも呼ばれ、「女性に良い」といわれるのもそのためです。
エストロゲン様の働きをする成分は大豆イソフラボンだけではありませんが、大豆イソフラボンはエストロゲン様の代表格といえます。

大豆イソフラボンは大豆の重量の0.2%ほどで、特に胚芽部分に多く含まれています。

大豆イソフラボンの効果

更年期障害対策

上にも書いた通り、大豆イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似たような働きをします。
更年期障害はエストロゲンの減少により起こる症状ですので、大豆イソフラボンを摂取することにより、足りなくなったエストロゲンの働きの補強が期待できます。

大豆イソフラボンと更年期障害、エストロゲンの関係性は、こちらの記事もご覧ください↓

大豆イソフラボンが女性の身体、特に更年期障害に良いというのは有名な話かもしれませんが、何がどんな風に良いのか、その仕組みをおさらいとしてまとめてみました。更年期障害の症状は無くても骨粗しょう症や動脈硬化対策として、女性ホルモン(エストロゲン)が減少し始めるアラフォー世代以降には積極的に摂取してもらいたい成分です。

抗酸化作用

イソフラボンはポリフェノールの一種です。
ポリフェノールの抗酸化作用の高さは、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

身体の酸化(錆びつき)は、身体を老化させる原因になります。
活性酸素を除去する強い抗酸化力は、美容にも健康にも役立ちます。

活性酸素は元々悪いことをするために存在しているのではなく、ちゃんと存在意義はあるのですが・・・
それでも普通に生きている限りは悪さをすることの方が多いのです。

活性酸素が過剰になった場合のデメリットはこちらの記事をご覧ください↓

活性酸素と中性脂肪は美容・健康の大敵ですが、身体を保つための大切な役割もあるので、あまりにも減らしすぎるのは危険です。どのような働きをしているのか理解して、適度な対策をしましょう

骨粗しょう症対策

女性にとってのエストロゲンは、丈夫な骨を保つための働きもします。
ですからエストロゲンが激減する40代以降、特に閉経後、女性は骨粗しょう症になりやすいのです。

大豆イソフラボンのエストロゲンに似た働きにより、骨密度が上昇したという研究結果もあります。

美肌、アンチエイジング効果

女性ホルモンのエストロゲンは、髪や肌の潤いとハリを保つ役目もあります。
そして、活性酸素はお肌を老化させていくという悪さをします。

大豆イソフラボンはエストロゲンに似た働きをし、抗酸化作用も強いので、積極的に摂取することによって、美肌の攻めと守りを同時に叶えます。

コレステロールや中性脂肪、動脈硬化のの改善と予防

女性ホルモンのエストロゲンには脂質生成の阻害や糖の代謝、脂肪細胞調節などの役割があります。

ですからエストロゲンが減少すると、悪玉コレステロール(LDL)の抑制ができなくなったり、脂質代謝の異常で中性脂肪の増加などが起こってしまうのです。
そこで大豆イソフラボンが、動脈硬化やメタボリックシンドローム予防として活躍します。

また、虚血性心疾患死亡率は尿中イソフラボンが多い国ほど低いということが、研究により分かっています。

2型糖尿病リスクの低下

海外では、イソフラボンを摂取することにより耐糖能が改善しインスリン抵抗性が低下したなど、2型糖尿病に対する効果を示唆した研究結果が発表されています。

日本でも明らかな関係性は見られないものの、厚生労働省の研究班により、大豆食品やイソフラボンを多く摂取する女性は、2型糖尿病の発症リスクが低減するという研究結果を発表しています。(発症リスクは最大で38%減)

ただし、この傾向は肥満の女性や閉経後の女性だけに見られたとのことです。

血液サラサラ効果

大豆イソフラボンは血流の流れを良くし、血液サラサラ効果があります。

血行不良は冷え性・肩こり・眼精疲労・頭痛・腰痛などの辛い症状になりやすく、美容の面でもくすみや乾燥の原因になるなど、いきなり重篤になることではありませんが、できるだけ改善しておきたいものです。

大豆イソフラボンの種類

大豆イソフラボンの種類は、グリコシド型イソフラボンアグリコン型イソフラボンの2種類に分かれます。
アグリコン型イソフラボンは、さらに3種類に分かれます。

グリコシド型イソフラボン

配糖体」とも呼ばれ、糖と結合した構造をしています。
糖と結合したままだと吸収できないので、腸内で一度、糖と分離させなくてはなりません。
分離されてアグリコン型に変化してから吸収されるので手間がかかり、元からアグリコン型のまま摂取するより吸収が遅くなり、吸収のピークは6~8時間後になります。

各人それぞれの腸内環境に左右されます。

アグリコン型に比べると吸収率も劣り、摂取した量の約2割しか吸収できません。
でもほとんどの大豆製品は、グリコシド型になります。

アグリコン型イソフラボン

最初から糖と分離した構造なので分離作業が要らずすぐに吸収され、吸収のピークは2時間ほどです。
腸内環境にはあまり左右されません。

味噌、醤油など、大豆の発酵食品に多く含まれます。
摂取量の約8割を吸収します。

アグリコン型イソフラボンは、さらに以下の三種類に分かれます。

・ダイゼイン

大豆胚芽から抽出したアグリコン型イソフラボンの70%を占め、女性ホルモンのエストロゲン様作用は弱いです。

ただダイゼインは、大腸の中にある腸内細菌のうちのひとつ、「エクオール産生菌」により、スーパーイソフラボンである「エクオール」に変換されます

3種類のアグリコン型イソフラボンの中で一番エストロゲン様作用が強いのは後述のゲニステインですが、このゲニステインを大きく上回るエストロゲン様作用をするのがエクオールです。

エクオールは全員が体内で変換できるわけではないのですがその話も含め、エクオールについては、また別の記事で詳しく書きます。

・ゲニステイン

大豆胚芽から抽出したアグリコン型イソフラボンの10%を占めます。
女性ホルモンのエストロゲン様作用は3種類の中で一番強力です。

・グリシテイン

大豆胚芽から抽出したアグリコン型イソフラボンの20%を占めます。
女性ホルモンのエストロゲン様作用はほとんどありません

どこから抽出されたイソフラボンかによって成分バランスが違う

イソフラボンサプリメントの広告を見ていると、「胚芽由来のイソフラボン」などと目立つ文字で書いてあることがあります。

同じイソフラボンでも、大豆胚芽由来丸大豆由来かで、前項目で挙げた3種類の成分(ダイゼイン・ゲニステイン・グリシテイン)の配合率が違うのです。
そして、大豆胚芽由来の方がイソフラボン効果が高いと言われています。

個人的には正直な話、「本当にそう言い切れるのかな?」「丸大豆由来のバランスの方が、人によっては良かったりするんじゃない?」などと思ったりもするのですが、専門家ではないので私も言い切ることはできません^^;
そう思う理由ついてはまた別の記事で書こうと思います。

以下の画像は、3種類の成分の配合バランスです。
左側の大豆胚芽由来の方が人気が高いようです。
前項目での3種類の成分説明の時も、大豆胚芽由来を基準にパーセンテージ表示をしました。

納豆はグリコシド型?アグリコン型?

検索すればほとんどのサイトで、「アグリコン型は醤油と味噌だけ」「納豆はグリコシド型」と書かれています
また、イソフラボンサプリメントを販売しているメーカーの販売ページでも、納豆はグリコシド型と書いてあるのを見ました。

でも・・・、厚生労働省や内閣府食品安全委員会など、公的機関の関係サイトや、栄養素などを研究していたり専門的に取り扱う一部のサイトで、「納豆はアグリコン型」とはっきり書かれていることもあります。
また、ハッキリは書かれていないけれど「納豆はアグリコン型という意味かな?」と解釈できるような文章も見かけるのです。

アグリコン型の特徴として「大豆の発酵食品」というのがあるので、納豆がアグリコン型だとしても私の中では不思議ではないのですが、今のところは調べてもどうしても分からないので、ちゃんとしたことを書けなくて申し訳ありません。

まとめ

この記事のポイント・大豆イソフラボンにはグリコシド型とアグリコン型があり、アグリコン型の方が吸収率が高い
・グリコシド型は糖と結合している、アグリコン型は糖と結合していない
・アグリコン型は3種類の成分から構成されている
・3種類の内のダイゼインが、エストロゲン様作用の強いエクオールと変化する
・胚芽由来と丸大豆由来のイソフラボンを比較すると、胚芽由来の方が人気が高い

大豆イソフラボンには強い抗酸化作用があったり、糖尿病に関してはインスリンなどにも関わるという話も出ていますが、やはりどうしても女性にとってみると、エストロゲン様の働きが重視され、注目されます。

近日中に大豆イソフラボンの適正摂取量過剰摂取のリスク、ダイゼインから変化するスーパーイソフラボン(エオクール)についての記事も書いていきますので、興味のある方はまたのぞいてみてくださいね。

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大豆イソフラボンが女性の身体、特に更年期障害に良いというのは有名な話かもしれませんが、何がどんな風に良いのか、その仕組みをおさらいとしてまとめてみました。更年期障害の症状は無くても骨粗しょう症や動脈硬化対策として、女性ホルモン(エストロゲン)が減少し始めるアラフォー世代以降には積極的に摂取してもらいたい成分です。
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コメント

  1. るなっち より:

    こんばんは
    現在エストロゲンを抑えるホルモン剤を服用しているので、更年期が一気にきているのか関節痛があります。
    健康には気をつけていかなければと感じています。
    いつも有益な情報を有難うございます。
    また訪問させていただきます。

    • さくらノ より:

      エストロゲンは関節を滑らかに動かす(ちょっと表現方法が分かりませんが^^;)働きもするようなので、それが足りないとやはり関節痛なんかにもなるんですね。
      それ以外の更年期障害の症状はあるのでしょうか・・・
      同じエストロゲンの減少でも、分かりやすく症状が出る人と、出ない人がいるんですよね。
      私も心身の不調は色々ありますが、これが更年期障害なのか他の病気なのかただの老化なのか、イマイチ分かりませんw