低体温のリスクと改善方法

体温ってあまり測る機会がないですが、健康でいるためには平均的な体温を保つことがとても重要なんだということ、知っていましたか?

今日は低体温のリスク、原因、改善方法などを書きます。
低体温のことを知り、健康維持に役立てていただけたらと思います。

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基礎体温と平熱の違い

1日を通していうと、体温が高いのはよく動き回る昼間で、午後~夜にかけてが一番高いと言われています。
そして就寝後、徐々に低くなっていきます。
1日の中で一番体温が低いのは、朝に目覚めた時です。

基礎体温
早朝、または朝起きたばかりの、1日の中で一番低い体温のこと

平熱
1日の平均体温のこと

平熱の平均と、低体温のボーダーライン

平熱は一般的に子供の方が高く、高齢者の方が低い傾向です。
がん細胞は35度で最も活発に増殖すると言われています。

約7割の人が当てはまる平均的な平熱
36.6度~37.2度

低体温のボーダーライン
35.5度がボーダーライン(36.0度がボーダーラインだという見方もあります)。
35度前後は、がん細胞が最も活発に活動する体温だと言われています

冷え性と低体温はベツモノ

冷え性
冷え性は血流が悪くなって手足の末端まで熱が届きにくくなるために起こる症状です。
平熱が36度以上あるのなら身体の内部から冷えているわけではないので、低体温とは違います

低体温
低体温とは、身体の内部(内臓)の温度が下がることです。
普段私たちが脇の下や舌で体温を測るのは、内臓の温度を測っているわけです。
皮膚の表面に伝わるまでに多少下がりますが(内臓の温度そのままではない)、平均的な平熱よりずいぶん低い場合は内臓の温度も本来の正常な状態より低いということで、身体の芯から冷えている状態です。

低体温のリスク

体温が1℃低くなると、免疫力が13%~30%も低くなると言われています。
血行が悪くなり基礎代謝も落ちるので、健康はもちろん、美容にも良くないですね。
具体的にはどんな症状が出るのか知っておきましょう。

・細菌、ウィルス、癌細胞などへの抵抗力が低くなり、病気がちになり治りにくい
・むくみやすくなる
・アレルギー症状が出やすくなる
・新陳代謝が悪いので太りやすくなる
・お肌の艶がなくなり、シワやたるみができやすくなる
・肩や首のコリや痛みが激しくなる

低体温になる原因

運動不足などによる筋肉量の低下(原因のほとんどがコレです)
・生活習慣の乱れ
・食生活の乱れ
・糖分の摂りすぎ
・冷たい食事や冷たい飲み物の摂りすぎ
・夏野菜、南国フルーツの摂りすぎ
・エアコンの使い過ぎによる、体温調節機能の低下
・無理なダイエット
・ストレスや自律神経の乱れ
・ホルモンバランスの乱れ(妊娠、出産、更年期など)
・加齢
・喫煙

筋肉量が少ないと熱の産出も少なく、身体が冷えやすくなります。
男性より女性に低体温が多いのも、元々女性は男性に比べて筋肉が少ないからです。
低体温で運動不足や筋肉量が少ない自覚のある方は、まずは筋肉量を疑ってみてください

低体温を改善する方法

運動で筋肉量を増やして基礎代謝を上げる
・バランスの良い食事をし、身体を冷やす食材を控え目にする
・ストレス解消方法を見つける
・禁煙
・ヒートショックプロテイン入浴(免疫力・血行・新陳代謝改善に効果)
・起床直後に白湯を飲む(血行・新陳代謝改善に効果)
・血行改善に効果のあるサプリメントなどの摂取
・ひざかけ、腹巻(腹部にある大きな血管の冷え予防)
・良質な睡眠

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身体を温め体温を上げる食材

・香辛料、匂いのきつい食材、香草、辛い食材
・山菜、長ネギ、人参、玉葱、カボチャ、ゴボウ、春菊、小松菜、キャベツ
・鶏肉、羊肉
・イワシ、鰹、サバ、アジ、マグロ、鯛、うなぎ
・桃、栗、ナッツ類、

食事はなるべく温かいものを、そしてペットボトル飲料などはいくら冬といえども暖かい部屋では冷たくして飲みたくなりますが、これもできるだけ常温にするか、飲みすぎないか。

必ず冷たくして飲む人からしてみると「えー、ジュースを常温?」と思うかもしれませんが、慣れてしまえばそれほど気になりません。
私は甘いジュースなどはあまり飲まなくなりましたが、冷たい状態で買ってきたペットボトルのお茶は冷蔵庫に入れず、常温で飲んでいます(笑)

生姜やニンニクは身近で使いやすい食材ですし、あまり食べ過ぎると胃への刺激が強いですが、適度に摂り入れると身体が温まりますね。

あとがき

私は1年半くらい前まで平熱が35度台でした。
それほど測る機会がないのでいつからそんなに低いのかは分からないのですが、少なくとも小学生の時から30代にかけては、いつも36.3度くらいだったのに。
初めて35度台を見た時、「たまたまだよね?」と思って何日も測り続けましたが、やはり36度台にはならず・・・

そこで初めて低体温について調べ、こんなに悪影響があるんだと知りました。
免疫力が低くなるとか新陳代謝が悪くなるとか、老化現象そのものですよね。
加齢で老化していくのは仕方ないとしても、どこかを改善して治せるものなら治したい!と思い、身体の巡りを良くするサプリメントや血行を良くする健康ドリンクを飲んだり、ウォーキングをしたり、ヒートショックプロテイン入浴をしてみたりと、色々試しました。

その結果、なんと平熱は36.7度くらいになりました。
今年の春先からそのくらいになり、未だに健在です。(今も朝ですが36.6度でした)

正直、太りやすくなるとか顔が老けるとかはまだいいんですよ。
怖いのは免疫力の低下!

私は持病で免疫力が低くなったのですが、実際になってみるとかなりショックを受けます。
傷口ひとつ治るのも時間かかる、小さな傷が簡単に膿んで大惨事になる、膀胱炎になりやすい、病気が重症化するなど、数えきれないほどたくさんのダメージを受けます。

そして免疫力の低下というのは、癌にもなりやすくなるんですよね。

低体温というのは、全ての人とは言いませんがかなり多くの人は改善できる状況にあると思います。
身体が本当に老け込んでしまうと運動すらままならなくなりますから、今のうちに生活習慣を見直し、平熱を上げる努力をしましょう!

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