耳掃除のやり過ぎに注意!耳垢にも役目があるのです

私は耳掃除が大好きで、もちろん毎日しています。
顔を洗わない日があっても耳掃除だけは絶対に欠かさないというくらい、かなり重要なライフワークです(*ノ∀ノ)

ところが、ネットで「耳掃除のやり過ぎは良くない」という話を知り、色々と調べてみました。
毎日、または数日おきに耳掃除をされている方、一度この記事をご覧ください。


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他の人は何日おきに耳掃除をしているの?

2017年のフェリシモ「食・健康アンケート」を参照した結果です。

1位 30% 週に数回
2位 26% 週に1回
3位 25% 毎日
4位 14% 月に数回
5位 1%  月に1回、年に数回、ほとんどしない

毎日派はけっこう多いと思っていたのに、4人に1人なんですね。
週に1回派は2位ですが、毎日派の私からしてみると、「そんなに我慢できない><」といった感じです(笑)

みなさまはどのくらいの頻度ですか?

理想的な耳掃除の頻度

医療関係者の話をまとめてみると、「1週間~2週間に1回」「2週間~1ヶ月に1回」という意見が多いです。

人によって多少言い方が違ったりもするので話を自分なりに繋ぎ合わせてみた結果は
「最も理想的なのは2週間~1ヶ月に1回の掃除だけれど、耳掃除の頻度を落としてまだ慣れないうちや、どうしても痒くて我慢できない場合、1週間に1回程度ならまぁ許容範囲かな」というように解釈できます。

耳垢には大事な役目がある

耳垢なんて、ただの老廃物・汚れでしかないと思っていました。
ところがちゃんと、存在意義があったんですね!

殺菌作用があるので、耳の中を細菌から守る
・脂肪が含まれているので、保湿作用がある

簡単に耳の病気にならないのは、耳垢のお陰でもあるのかもしれません。

でも、耳掃除しないと耳垢が溜まるでしょ・・・

確かに、あまり耳掃除をしないのも良くありません。
放置しすぎると溜まった耳垢が耳の穴を塞いでしまい、「耳垢塞栓(じこうそくせん)」という病気になる可能性が出てきます。
「耳垢塞栓(じこうそくせん)」の症状がどんなものかというと、

・耳が聴こえにくくなったり、詰まった感じになる
・変な音が聞こえたり耳鳴りがする
・耳が痛くなる

軽い場合は自分で耳掃除をすれば改善されますが、「耳垢塞栓(じこうそくせん)」は耳掃除をせずに耳垢が溜まったというだけが原因とは限りません。
耳掃除をした時に耳垢を奥に押し込んでしまい、詰まらせたことが原因の場合もあります。
その他、生まれつきの体質による場合もあります。
原因に思い当たるふしがないようでしたら、耳鼻科で掃除してもらうのが確実です。

基本的に耳垢というのは、なにもしなくても自然と体外へ排出される仕組みになっています。耳垢には「乾性耳垢」と「湿性耳垢」がありますが、「乾性耳垢の場合は耳掃除なんてする必要がない」という専門家もいるくらいです。
どちらにしても、頻繁に掃除しなくてはならないほど溜まるものではないようです。

耳掃除をしすぎるデメリット

上でも書きましたが、耳垢には「殺菌」と「保湿」の役目があります。
耳垢を必要以上に取り除きすぎてしまうと細菌に対する抵抗力が弱まり、炎症を起こしやすくなったり、炎症が治りにくくなったりします。

耳垢が少なくなりすぎて保湿をしてもらえないと耳の中が乾燥して、余計に耳垢が出来てしまうこともあります。

強く掻いた場合もそうですが、耳掃除のしすぎで皮膚に傷がつくと、外耳炎になってしまう可能性も出てきます。
私も耳掃除のしすぎでなったことがありますが、深刻な病気ではないものの唾を飲むのも痛かったり、耳の中はじゅくじゅくして痒くなるのに耳の入り口が腫れて耳かきや綿棒を入れられないので、痒いのを我慢しなくてはなりません。

深刻じゃないとはいっても、悪化すると手術の可能性もあるとのことです。
耳が痛くなったらすぐ耳鼻科に行きましょう。

溜まっているから気持ちいいわけではない

耳掃除の気持ち良さって、病気などで入浴できず何日かぶりにお風呂に入ったりシャンプーした時の気持ち良さと同じかと思っていました。
汚れて垢が溜まっているからこそ、掃除すると気持ちいいんだ!と。

でも、違ったようです・・・

耳掃除は耳の中にある「迷走神経」を刺激するので、それが気持ち良さの理由です。
生殖器に繋がる神経と同じメカニズムであり、性感帯の一種といわれています。

掃除が必要なほどの耳垢が溜まり、それを久々に掃除するのなら、数日ぶりの入浴と同じ気持ち良さもあるかと思います。
でも毎日掃除しても気持ち良いと感じるのは、決して「耳に垢が溜まってるから」ではありません。

耳の奥深くで耳垢が発生してるわけではない

耳垢が発生するのは、耳穴の入り口から1~1.5センチ程度の場所までです。
それより奥には発生しません。
耳垢腺(じこうせん)という耳垢を分泌させる汗腺が、入り口から1~1.5までの場所にしか存在していないからです。
入り口付近で発生した耳垢がフワッと奥に入ってしまうことはあるでしょうが、耳壁に張りついているわけではないので、奥の方をガリガリやる必要はないのです。

耳穴の入り口から3.5センチ奥には、鼓膜があります。
耳かきや綿棒を突っ込みすぎないように注意して下さい。

もう、普通の耳かきには戻れない!と評判の耳かき、「匠の技」です↓
先端がけっこう細くて、まさに「痒いところに手が届く」なんですよ。

まとめ

今日の記事のポイント

・耳垢は耳穴の入り口から1.5センチ程度の場所までしか発生しない
・耳垢は放置していても勝手に押し出されてくるので、耳掃除は2週間~1ヶ月に1回でいい
・耳垢にも役目があるので、あまり取り除きすぎないようにする
・綿棒を使って奥に押し込んでしまうことの無いよう、注意する
・綿棒は細いタイプや子供用を使う

私はこのことを知って以来、耳掃除の頻度は減らしていますが、それでも1週間に数回はしてしまいますね^^;
ただ、あまりガリガリやらないようになりました。

マイクロスコープで観察すると、耳の穴の入り口付近にはたくさんの産毛が生えています。
そしてその産毛にまとわりついた細かい汚れがあるのですが(例えて言うなら、フケのような感じ)、きっと中の方で剥がれた耳垢が外に押し出される途中なのでしょう。

特に乾性耳垢の人は、そこを軽く拭き取っておけばいいのだと思います。
湿性耳垢の人は固まった耳垢を綿棒で奥に押し込んでしまいやすいので、注意が必要です。